BRAND

Y-3は2007年にAdidasとYohji Yamamotoによるコラボレーションで始まったブランドだ。
「スポーツウェアをエレガントでシックなものに」、「これまでにないデザインを」という山本耀司の強い想いから、スポーツウェアの機能性と山本耀司が得意とするシックなモード要素が合わさったスタイルを提案している。

HISTORY

2001年にYohji Yamamoto Homme/Femmeのコレクションとして発表していた「adidas for Yohji Yamamoto」がきっかけとなり、2003年に正式に「Y-3」として世に送り出した。
山本耀司の頭文字「Y」と、Adidasのシンボルである3本線「スリーストライプス」を組み合わせ「Y-3」と名付けられた。
レアルマドリードの2014-15シーズン3rdユニフォームから、2016年にはテニスの全仏オープンに向けたコレクション、そしてイギリスの民間企業ヴァージン ギャラクティック社と提携し、世界初の民間宇宙旅行用服の開発までスポーツ、テックウェアの再解釈を行っている。

相対する
スポーツとモードの融合

現在スポーツとモードを融合させたようなブランド数は多いが、紛れもなく先駆けとなったのはY-3である。エレガンスでありながらも機能的という新スタイルを築き上げ、枠にとらわれないデザインを生み出し続けている。
“融合”と聞くと非常に綺麗に聞こえるが、作品が世に生み出される裏で激しいクリエイティブな衝突が常々起きていることが知られることは少ない。
「我々は常にクリエイティブな衝突を見出し、それによって互いの最高の部分を組み合わせられる。これからもスポーツとスタイルの衝突のもっと奥深くに飛び込み、Y-3にしか出来ないものを創造していくつもりだ」
Y-3において山本耀司のパートナー的役割を務めるAdidasのニック・ギャルウェイ氏はこう語っている。
産みの苦しみを地で行くような衝突こそ、Y-3たらしめる要素な気がしてならない。

ぶれることがない反骨心

Y-3の服は一見キャッチーでかっこよく、そしてスポーツウェアの側面から着心地も非常に良いものが多い。
その点で十分人気が出るほどの説得力を感じ取ることができる。
しかし、前例にないスポーツとモードの融合、そしてデザイナーである山本耀司のインタビューを見るとその裏に反骨心のようなものが見え隠れしている。
「私はいつでも誰かと闘っている。権力、金、凡庸、既成概念……そういったものといつでも闘っているんです」
スポーツ、モードはそれぞれこうありなさいという既成概念を壊したのがまさにY-3であったのだ。

Y-3の服には独特なパワーがあり、袖を通すと戦闘服を着るような、またはオーラを纏うような気が引き締まってくるように思えてくる。
そのような反骨心から生まれた作品を直に感じ取ってもらいたい。