Craig Green

Laced Hoodie CGAW21CJEHDY01

強いメッセージ性が込められた
リアルクローズ

今やイギリスに留まらず、世界中に名を馳せているCraig Green(クレイグ グリーン)から「Laced Hoodie」を紹介しよう。
プルオーバータイプに無数のハトメから紐が垂れ下がるデザインとなっている。
彼のコレクションではランウェイを彩るために非現実的なアートピースのような難解なものがある一方、リアルクローズも多く制作していることが特徴だ。
今回のアイテムはまさに後者であるが、無数のハトメ、そして垂らされたレースに強いメッセージがあるように思う。

様々な分野から得られた
インスピレーション

まずはCraig Greenについて語りたい。
Craig Greenは1986年、ロンドン北部のコリンデールで生を享けた。
代々続く貿易商の家庭で育ったため家の中に材料や機材が置いてあり、幼少期より、いつも何かを創作していたという。
そうして幼いころより感性を磨いていった彼は 、John Galliano(ジョン ガリアーノ)やAlexander McQUEEN(アレキサンダー マックイーン)等、幾多の著名なデザイナーを輩出した名門セントラル・セント・マーチンズに入学した。
類まれなる才能を開花させた彼は修士課程の卒業コレクションで脚光を浴び、2012年には自身の名を冠したブランドをスタートさせ、瞬く間にデビューからトップデザイナーの仲間入りを果たした。

その魅力や特徴はどこにあるのだろうか?
修士課程の卒業コレクションでワークウェアと宗教的な衣類の関係性をコンセプトにして以来、服装の規定や制服の魅力に取り憑かれてしまったと語っている。
事実、過去に発表してきた彼の作品には様々な制服をベースにしたものや民族衣装、和装を連想させるフォルム、宗教の儀式を連想させる建築的な木枠のフレーム装飾、などが存在する。
どんな分野、角度からインスピレーションを持ってこようがリアルクローズに落とし込む、まさにその点が最大の特徴ではないだろうか。
そして、日常的かつ実用的なデザインを核に、制約と自由のバランス加減が魅力であるように感じるのだ。
それはトレンドや決められたものがただ盲目的に着られているファッションシーンの現状を憂い、着る人に解釈の余地を委ねたいというメッセージにも思える。

着る人の解釈で完成させる1着

彼のメッセージを汲んだうえで、このアイテムを見てほしい。
無数のハトメ、そして垂らされたレースはまさに着る人に解釈の余地を委ねたいメッセージそのものに思えてならない。
そのまま垂らす、全てを通さずハトメからレースを抜く、好きなように通すハトメを選ぶことでフォームは千変万化する。
完成された何かをどう着るかではなく、どう着るかを想定しながら自分で解釈を与えて完成させる1着である。
ぜひ袖を通して、自分だけの答えを見つけてほしい。

Craig Green
Laced Hoodie CGAW21CJEHDY01
素材:コットン100%   生産国:イタリア