UNKNOWN PRODUCTS

Leather Paper Bag UPLRB001

革で作られた紙袋

UNKNOWN PRODUCTS(アンノウン プロダクツ)というブランドをご存じだろうか?
先にバッグを紹介しよう。
多くの方がこのバッグを見て同じ物を連想するのではないだろうか。
日本の女性がブランド品の紙袋を使い回しているシーンから着想を得たもので、誰もが一度は街中で見掛けた事のあるものをレザーでリプロダクトするというコンセプトの下作られたバッグである。
紙袋を使い回すよりも、“革で作られた紙袋” をしわくちゃになるまで使い回してもらいたい、という作り手考えから強度面を考慮しながら限界まで革を薄く漉き、紙袋の質感を再現している。
どのようなブランドであるか知った上で改めて気づかされる魅力がこのバッグには詰まっている。

時代を越えて残り続ける
“定番”を蘇らせる

UNKNOWN PRODUCTSは2019年より発表を開始した日本のプロダクトブランドである。
「作者不明であれ、丁寧な仕事が施された良質なものは時代を超え普遍的なものとなり存在し続けていきます。私たちはその様な製品を残していきたいと考えています。」
製品に触れ、感じてもらいたいという思いを込めブランドロゴには“視覚化された点字”が採用されている。
具体的なテーマを持ち、制作されるシリーズは非常に興味深い。
日本の和装小道具である“袂落とし”や“根付”といった日本伝統や文化、様式に敬意を払い、現代的な解釈を加えて制作されるシリーズ。
現代の様式に合わせ再構築された製品を通して、日本の伝統や文化といったものを伝え広めていきたいという想いから生まれたシリーズだという。
他にも、イギリスの伝統的な楽譜を入れるための鞄(ミュージックケース)などの時代を超え永遠に残り続ける“定番”と呼ばれる製品にフォーカスしたシリーズなども展開されている。
全ての製品は日本国内で生産されており、非常に高いクオリティを誇っている。

紙袋から着想を得たこのバッグはサスティナビリティの意思表示の一つでもあると言われており、近年のファッションシーンにおいて“サステナ”はホットワードである。
確かに、ヴィンテージや古着ブームなどもそれに後押しされる形で人気が再燃している。
しかし、このバッグは単なるサステナという括りでは収まらず、一種の蘇生術のようだと筆者は感じている。
日常生活において使い捨て前提のものや、目につかず見過ごされ、誰の記憶にもとどまらないまま消えていくものは少なくない。
何気ない日常を豊かにするために、そのような哀調を帯びたものを蘇らせている行為なのではないか。

ネガティブ要素も味に変える

そう考えた上でこのバッグの魅力について話したい。
薄く漉かれた革は紙のような質感を持ち、まるで本物の紙袋の様な質感を再現し、経年変化が楽しめる事や長く愛用できる事も革で作られた紙袋ならではの長所である。
持ち手や中敷も革で再現され、上質という言葉がしっくりくる。
バッグに対する表現として正しいか定かではないが、ワードローブに追加してほしい1品である。
擦れや型崩れなどバッグではほとんどネガティブになる要素が味に変わるバッグ、ぜひ本来の紙袋のようにしわくちゃになるまで使い続けてほしい。

UNKNOWN PRODUCTS
Leather Paper Bag UPLRB001
素材:Cowhide / カウハイドレザー   生産国:日本