Y-3

Back Logo Full-Zip Hoodie FN3363

不条理に包まれた
現代へ向けたメッセージ

Y-3(ワイスリー)からシンプルなロゴパーカーの紹介だ。
ジャストシルエットとフレンチテリーの素材感からスポーティーなアイテムであることが一目でわかる。
バックロゴは定番の同色ビックロゴを採用し、ラグジュアリーさを演出する。
アディダスの技術であるFree Lift Patternを採用し、スポーツライクなテイストがありきたりなパーカーをうまく昇華していると思わないだろうか?

超遺伝子から生まれ
名を馳せたブランド

Y-3(ワイスリー)についておさらいだ。
ファッションデザインにスポーツのテイストを取り入れるスポーツMIXは今でこそ当たり前だが、Y-3が生みの親であることを知る人は少ない。
かつて交わることがなかったファッションとスポーツの間の軋轢を取り払い、「機能的、かつスタイリッシュ」という独自のスタイルを築き上げてきた。

Y-3は2003年春夏シーズンから始動した。
アディダスのトレードマークである3本線の配置やパターン、ヨウジヤマモトらしいゆったりとした分量感やブラックを基調としたデザインにより、ファーストシーズンから大きく注目を集めた。
デザイナーの山本耀司は後にこう語る。
「自分がストリートから離れすぎてしまったという感覚がありましたね。自分の作った服を着ている人を街中で見かけることもなくなって、寂しく感じることもありました。当時、ニューヨークではビジネスマンがスーツにスニーカーをあわせて通勤するのが流行し始めていました。不思議な組み合わせがとてもチャーミングに見えて、とても影響を受けましたね」
その体験が、スポーツMIXという大きな潮流を生み出した原点となった。

Y-3における山本耀司のパートナーとも言えるニック・ギャルウェイは、「アディダスと山本耀司、両者は常にクリエイティブな衝突を見出し、それに意欲をかき立てられる。だからこそお互いの最高の部分を組み合わせられる」と両者の親和性について語っている。
山本は、そうして生まれたY-3を、“自身”と“アディダス”を親に例え「かけ離れたDNAを持つ親の間に生まれた子ども」と愛情をこめて語った。

やがて、超遺伝子から生まれた子供は“山本耀司の子”ではなく、“Y-3”として名を馳せる。
今では、“Y-3は知っているけれど山本耀司は知らない”という客層が生まれるほどだ。

受け継がれた怒りのDNA

一見、山本の斬新な発想に端を発するサクセスストーリーのように見える。
だが、そのY-3の本質にあるものは、世の中の不条理やステレオタイプへの怒りだ。
山本はとあるインタビューでこう語る。
「私はいつでも誰かと闘っている。権力、金、凡庸、既成概念……そういったものといつでも闘っているんです」

穏やかな印象の山本が静かに燃やす闘争心は人の心を動かし続けている。
ファッションとスポーツの融合という斬新さだけでは人の心を動かすことは難しい。
Y-3=山本耀司という前知識が無い客層でも、この不条理に包まれた現代において、山本から受け継がれた怒りのDNAをしかと感じているからこそ、Y-3に惹かれる人が増え続けているのではないだろうか。

Y-3
Back Logo Full-Zip Hoodie FN3363
素材:コットン100%