Jil Sander

Plus Long Sleeve Tee

装飾のない、純粋で贅沢なデザイン

上質でシンプルなスタイルを提案し、ミニマリストブームにも貢献した世界的ブランド、Jil Sander(ジル・サンダー)。

本ページで紹介するのは、ジル・サンダーのLong Sleeve Teeである。
一見すると凡庸なTシャツだが、この簡素さにこそジル・サンダーの美学が表現されている。

「装飾のない、純粋で贅沢なデザイン」──ジル・サンダーの美学は1970年代から続く。

シンプルスタイルを追求する

「シンプルさにもラグジュアリーは存在すると、私は確信している。」
これは、ジル・サンダーが語ったという名言のひとつだ。
ドイツ出身のジル・サンダーは1973年、自身の名を冠した《ジル・サンダー》をローンチした。
コンセプトは今と変わらず、贅沢な生地を用いたシンプルなワークスタイルを得意としていた。

「純粋さ」、これが彼女が目指すデザインだった。
ジルは当時の女性の自己表現の方法に満足していなかった。派手に女性性を表現するやり方に彼女の美学はなかったのである。
かわりに、性差を減らした"シンプルさ"と、仕立ての美しい"ラグジュアリーさ"をもって「純粋さ」を表現しようとした。
ジルはココ・シャネルやイヴ・サンローランにも並ぶ、新たな女性像、人間像を切り拓く存在だったのだ。

しかし、彼女の先見の明は時代に早すぎた。
’70年代から’80年代にかけてジル・サンダーはパリコレクションに挑戦するも、当時のファッションシーンは彼女の美学を受け容れなかった。
時代は豪華絢爛なファッションで溢れており、過剰な装飾こそ、男女ともに求められていたのである。

彼女は社会にデザインを合わせたか?──いや、彼女は時代に迎合しなかった。
ジル・サンダーは自身の信じる美学を保守していったのである。

'Queen of Less'の称号

世間が彼女の美学に追いついたのはほとんど'80年代の終わる頃だった。

1985年、ミラノ。 ジル・サンダーは拠点を移し挑んだコレクションに強い手応えを感じた。
得意とするシンプルで上質なデザインが高く評価されたのである。彼女ではなく、時代が変わったのだ。こうして、ジル・サンダーは世界的な知名度を得た。

その後活躍を見せたジル・サンダーだったが、1999年にPRADAに買収され、1年後にジルはブランドを去った。
数年を経て二度にわたり復帰するも、現在はまた身を引いている。

そして今なお、ジル・サンダー本人としての影響力も揺るがない。
2013年、英国ガーディアン紙にて彼女は「50代を越えたベストドレッサー50人」に選ばれ、これまでの功績を讃えられた。そこで"Queen of Less"と称されたことからも、彼女の影響力の高さがうかがえるだろう。

美学を継承していく

このLong Sleeve Teeは、Jil Sander+という2019年に発表されたコレクションのピースのひとつだ。
ジルの後任を担ったのはメイヤー夫妻、彼らにも「装飾のない、純粋で贅沢なデザイン」はそのまま継承されている。

それは、紛れもなくジルの目指したデザイン美学や人間像が、時代とともにさらに評価されているからであろう。

ダライ・ラマは云う。
「シンプルであることは、幸福のために非常に重要である。」

シンプルな装いを愉しみ、シンプルな生活を慈しむには、心に余裕が必要である。
ジル・サンダーの目指した「装飾のない、純粋で贅沢なデザイン」は、我々の心に余裕を与えてくれる。"喜び"を感じる余裕である。

このTシャツはそんな"喜び"の第一歩として、F606が選び抜いた逸品である。
ただ服を着るだけでなく、あなたの"喜び"のためにも、この一着でシンプルライフを始めてみてはいかがだろうか。

Jil Sander
Plus Long Sleeve Tee メンズ 長袖Tシャツ
素材:94% Cotton, 6% Elastane カラー:ブラック 生産国:ギリシャ