Pop Trading Company

Orb Logo Crew Sweat

ユーモアあふれる、可愛らしい改変

パロディとオマージュの違いをご存知だろうか。
パロディとは他者の作品を揶揄や風刺、批判する目的で
模倣した作品、手法を指す。
必ずしも批判しなければいけない、という決まりはなく
オリジナル作品をユーモアで茶化したものも
パロディと呼ばれる。
一方、オマージュとは尊敬の念を持った上で
似たような作品を創作する事を指す。

今回紹介するPop Trading Company
(ポップ トレーディング カンパニー)のスウェットは
正に前者のユーモアで茶化したパロディにあたるだろう。

もはやどの本家のパロディか言うに及ばず、
クスッとなるような可愛らしい改変をしたようだ。
オーブ上には十字架の代わりに王冠を載せ、ぱっと見では気が付かない違いである。輪の上にはライオンのような獣が対で刺繍されている。 ライオンといえば、本家の王室紋章に使用されているのは有名だ。ご丁寧にパロディ先の国獣を
載せているあたりが何とも憎い。

だが、Pop Trading Companyが
どのようなブランドかご存知だろうか。
背景を知った上でこの商品を見ると、単なるユーモアで
茶化したパロディとは到底思えないのである。

ハイブランドのような
スケーターブランド

2013年にオランダ・アムステルダムをベースにスタートした
スケートカンパニーである。
あまり知られていないが、当初は様々なスケートブランドを
取り扱うディストリビューターとして設立された。
ピーター・コークスとリック・ヴァン・レストにより、ポップアップストアや小さなカプセルコレクションで
オリジナルラインを小規模スタートしていき、注目を浴びていった。
Supreme Paris、DOVER STREET MARKETで取り扱われるようになり、世界中のスケーターのみならず
ファッションフリーク達の間で話題となっていった。

特徴を一言で言えば、
“ハイブランドのようなスケーターブランド”
と断言できるだろう。
過去にスケートブランドをデザインの良さに惹かれ
購入したが、現物を見てあまりの安っぽさに
幻滅したことはないだろうか。
Pop Trading Companyは洗練されたデザインに加えて、
生産背景も相当な拘りを持っている。
基本的にメイドインヨーロッパであり、
上質な素材を使用している。
ディストリビューターとしてスケートカルチャーに触れ続け、品質に対する葛藤のようなものがあったのだろう。

ジキルとハイドのような
二面性がある一着

改めてこのスウェットを見てみよう。
例にもれず、このスウェットも非常に上質な作りである。
裏起毛仕様で着用すると正にハイブランドの
スウェットのような着心地だ。
そして、デザインは単なる茶化すための
パロディには見えないのである。
スケートブランドの品質へ、更にはハイブランドへの
パロディのようにも思える。
それは茶化しではなく、強い感情を伴う揶揄や風刺、
批判であると言えるだろう。

一見ポップで可愛らしいが、
内面には強い感情が秘められている。
そんなジキルとハイドのような二面性があるアイテムは
あまり存在しない。
だからこそ、余計にそのようなアイテムには
人を引きつける魅力があり余っているのだ。
デザインから素材、そして内部に宿る感情まで
全てを手にとって感じてもらいたい1着である。

Pop Trading Company
Orb Logo Crew Sweat
オーブロゴクルースウェット

素材:100% Cotton
カラー:ブラック